みなさんにとって、ビジネスの成功とは何でしょうか?
私たちが目指す成功とは、会社のビジョンや強みを活かし、ビジネスに関わる人々がともにやりがいを感じながら収益を上げることです。そしてその結果、消費者や人々の暮らしも豊かになることです。
夢のような話に聞こえるかもしれません。しかし、この成功を可能にする経営戦略があります。
それはブランディングです。
ブランディングと聞くと、高級ブランドにのみ必要なもの、自分には関係のないもの、と考える方が多いかもしれません。また、よく聞くけれども実際には何をしたらよいのかわからない、という方もいるかもしれません。この本はそのような方にこそ読んでいただきたいと思いつくりました。
ブランディングとは、
● 戦略的に企業、商品やサービスの強みを引き出し
● 環境や時代、消費者のニーズを踏まえながら
● 消費者や社会に伝わるようなかたちで表現し
● 企業のブランド価値を向上させる
経営戦略です。
そしてブランディングの最終ゴールは、
顧客ロイヤリティの獲得。
すなわち、ファンになってもらうことです。
重要なのは、
「売る」こと以上に
ファンになってもらうこと
ビジネスの目指すゴールは、商品やサービスを購入してもらうこと。そしてリピートして買ってくれるロイヤルカスタマーを掴むこと。ファンになってもらうことです。
商品やサービスの質が良い=実質的価値が高い、ことは前提条件として、この商品やサービスの情緒的価値を「伝えて、理解してもらい、信頼してもらい、共感してもらい、ファンになってもらう」上で最も大切なことは何でしょうか?
それはビジネスから発せられる全てのメッセージが矛盾なく同じ方向を目指していて、世界観がぶれることなく一貫していることです。
それぞれのものが様々な方向に向かって一貫性なくつくられ、 サービス・企業として何を目指しているのか分からない
すべてのものが北極星(=ブランド・システム)に向かって一貫性をもってつくられ、 サービス・企業として目指しているものが明確に伝わる
ブランドの本質である、強みや「らしさ」を、消費者に伝わるような特徴として、多角的にブランドを表現し、消費者が「このブランドはこういうブランドなのだな」とその世界観を直感的に感じることができるようにするのがブランディングです。
企業・商品・サービスの強みを引き出し、本質を見極め、その本質をわかりやすく概念化し、その概念をバーバル(言語)とビジュアル(視覚)によって魅力的に表現して、消費者が直感的に感じるかたちに体現することがブランディングのプロセスです。
本書では、実際にブランディングはどのようにおこなっていくのか、順を追って説明します。各ステップに事例と読者のみなさんが実践できるようExerciseもありますので、一緒に考えてみてください。
小山田 育 Iku Oyamada渡邊 デルーカ 瞳 Hitomi Watanabe-Deluca
HI(NY) 共同代表
クリエイティブ・ディレクター / アートディレクター / グラフィックデザイナー
NYの美術大学 School of Visual Arts、グラフィックデザイン科を卒業。MTV、ブランディング・エージェンシーのThe Seventh Art を経て2008年、HI(NY)を設立。近年の主な仕事に、米国コカコーラの新商品ブランディング&パッケージデザイン、国連の展覧会デザインなど。アトランタのHigh Museumやパリのコレットにて展覧会に参加。One Show, Graphis, GD USAなど多数受賞。AIGA会員、NYアートディレクターズクラブ会員。
良書!少しでもピンと来た方には読んでほしいオススメの良書です。ブランディングに興味ある方から精通している方にも改めて。
ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと クロスメディア・パブリッシング(インプレス) amazon.co.jp/dp/B07VFFMY82/…
久しぶりに紙の本買った☺️
ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと
amazon.co.jp/dp/4295402958/…
【ビジネス年間ランキング】
4位 山口周さん『ニュータイプの時代』
5位 小山田育さん 渡邊デルーカ瞳さん『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと 』
【無料】ブランディング・ワークシート
¥0
ブランドの北極星となるブランドDNAを概念化することが大切です。本の中の説明で使用しているワークシートを無料ダウンロードできるようにしました。 ブランドDNAはブランドの本質であり基礎です。消費者だけでなく、そのブランドに関わる全ての人々が、混乱することなく確実に理解し、誰もが同じ方向を目指せるように、正確に明確にシンプルに定義する必要があります。そのプロセスを最適化するために、私たちが実際に使っているツールをもとに、ワークシートを作成しました。 実際にワークショップで使用していただいたところ、コンピュータ上で書き込むよりも、実際に紙に印刷して手書きで進める方がより考えがまとまりやすくなる傾向がありましたので、ぜひ印刷されることをおすすめします。できるだけ無駄なインクは使わないようにデザインしています。 本書の ACT03 ブランディングのプロセス > STEP02 ブランドDNA(P107-146)を参考にしながらご使用ください。
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